Sinnテクニカルセミナーに参加してきました
先日Sinnのテクニカルセミナーというものに参加してきました。
ドイツ本国よりガーベルさん(Sinnの中でもかなり偉い人で技術的な事をよく知ってる方です)が来日して、色々教えてくださいました。
中でも実験として面白かったことはドライカプセルとアルゴンガスのArドライテクノロジーについてです。
私のU1を急速冷凍します ※ U1はArドライテクノロジーは使われておりませんので皆さんは試さない方が良いですよ^^
表面の氷を拭き取ると、内部に曇りがあるのが分かって頂けると思います(時計の温度が通常に戻るともちろん曇りはなくなります)
これは不良品では有りません! 時計を-40度近くまで冷やしたことにより、通常時計を組み上げる際にある空気中の水分が内部の曇りとして現れただけです(Arドライテクノロジーの付いたモデル、EZM-3やU2などはこのように曇りません)
どんな環境でも空気中の水分を無しで組み上げるのは相当難しいと思います。ArドライテクノロジーのついたSinnのモデルは組み上げた際の水分をドライカプセルにより吸ってくれるので限りなく0に近い状態となりますので内部は曇りませんでした。
私も十数年とSinnを扱っておりますので今まで本や資料では分かっていたことですが、自分の時計で試してみると一目瞭然!でした。
このような実験を交えながらつくづく気が付いたことは「やはりSinnは凄い」 見た目は決して派手ではありませんが、他のメーカーではない独特な技術がこのような形で実現されているのです。
ますますSinnの時計が好きになりました^^