ヘンリー・フォードとボールウォッチ
1908年、ヘンリー・フォードは画期的な自動車「T型フォード」を発表し大衆の移動を自由に開放しました。
彼の生産方式による大量生産技術は製造業を革命し、安価な価格を実現、アメリカの多くの人々が自動車を購入できるようになりました。
自動車の育ての親とも称えられるヘンリー・フォードは自動車の近代化の一人者として評価されています。
当時、彼は正確な時間管理の為にボールウォッチ社製の時計を愛用していました。彼の手巻き式ムーブメント、シリアル番号B2141130はウェブ・C・クレイボールが定めた「COMMERCIAL STANDARD」の基準値内で調整され、正確さと信頼性が保証されていました。
機械や装置の達人であったフォードはよくボールウォッチを分解・組立てし、とても小さな内部部品が完全に調和して動作する時計ムーブメントを観察していました。彼がオフィスや製造フロアで仕事するときも、その懐中時計は彼にとって重要な道具であり、大切な仲間でした。
↑ 当時ヘンリーフォードが愛用していた懐中時計
現在この歴史的な時計はフォードの故郷であるアメリカ ミシガン州のフォード博物館に展示されています。
ヘンリー・フォードがボールウォッチ社製の懐中時計を愛用していあ一方で、現在のBALLは厳密な精度と信頼性を向上させるべく全力で取り組んでいます。
スイス認定クロノメーターCOSCの基準を上回る独自の基準「BALLオフィシャルスタンダード」を新たに定め、その精度を日差-2~+4秒と設定しました。
「BALLオフィシャルスタンダード」は現在アウトライアーとMエンドゥランスに適用しております。
↑ アウトライアー DG9000B-S1CJ-BK 価格440,000円税込
↑ エンドゥランス NM9032C-S3CJ-BK 価格495,000円税込
ボールが定めた公式鉄道時計の基準やシステムは、アメリカの鉄道員に多大なる安全を確保しただけではなく、一般市民やビジネスマン、イノベーター達に只今影響を及ぼしました。
※ 時計のムーブメントサイズ、石数、脱進機、耐久性に対して厳格な基準が定められ、1週間の精度は±30秒、または日差±4.29秒の範囲でそうていされていました。
現在販売されている機械式の時計の精度でも、日差±4秒となるとかなり良い時計になると思います。こうやってみる凄さがわかると思います。