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機械式時計で良く聞く振動数とは?

投稿日: 2014年11月11日

カテゴリー: ブログ

タグ:

もうご存知の方も多いと思いますが、機械式時計で良く聞く振動数とはなに?

ノモス

一般的にテンプ(丸いリング)という部品の振動する数を言います。

marvin

最近は↑のように12時位置の窓から(表から)テンプの動きが見える時計も増えてきました(画像はMARVINの時計です)

 

例えば8振動というのは1秒間に8回このテンプ振動します(振り子のように行ったり来たりしますので回転はしません)

1秒間で8振動→1分だと480振動→1時間だと28,800振動(1日だと691,200振動、1年だと252,288,000振動ととてつもない数字となります。人間の心臓の鼓動より速く、これだけ動けば数年に一度は分解掃除が必要になるのも頷けますよね!)

この振動数が高いほど時計の精度が出やすいとされておりますが、反対に速く動けば動くほど耐久性に問題が出てきます(部品摩耗や各部のオイル切れなど)

また反対に振動数を下げると精度は出しにくくなりますが耐久性に優れてきます(オールドムーブに多いです)

18,000=5振動(Sinn6100に使われるユニタスベースのSZ04など)

21,600=6振動(現在のノモスαムーブ、オメガスピードマスタープロフェッショナルのレマニアムーブなど)

25,200=7振動(オメガ2500、8500のキャリバーなどに使われています)

28,800=8振動(ETA7750や2824など)

36,000=10振動(ゼニスのエルプリメロなど)

↑28,800/h(8振動) 以上の時計はハイビートと言われており、現在発売されております時計でもクロノメーターのモデルは殆どこれ以上の振動数です。

※ オメガの2500キャリバーや8500キャリバーは25,200/h 1秒間に7振動となりますがクロノメーターです。個人的には25,200もハイビートと言っても良いと思いますがあえてオメガは耐久性の問題でわざと8振動にしなかったのでは?と思います(推測です)

また反対にノモスなどの手巻きの時計、ユニタスムーブ(懐中時計などに使われるムーブ)、オメガスピードマスタープロフェッショナルに使われているレマニアムーブは振動数が低くロービートと言われております。

※ 良く聞くと、機械式時計の「カチカチ」音で振動数の違いも分かりますよ^^

 

ロービートのムーブメントでも仕上げによってはクロノメーターのモデルやクロノメーターに近い精度まで追い込める時計もありますし、ハイビートだからといってクロノメーターにも程遠く精度の悪い物もありますので、あくまでもご参考までにしてくださいね!

これだけははっきり言えます「時計の精度は振動数だけでは決まりません、細かな調整、ムーブメントの構造、部品の仕上げなどで十分変わってきます」

 

あ~ぁ また堅い話をしてしまった(笑)

 

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