手巻きクロノグラフ という選択
クロノグラフの機械式時計はもちろん複雑時計に分類され、現在販売されている機械式クロノグラフは「自動巻」が多いです。
先日、常連様のお客様とお話させて頂き改めて思ったことが「手巻きのクロノグラフがこの世に非常に少ない」
私の中でも、手巻きのクロノグラフとして一番に思い浮かぶのは「オメガスピードマスタープロ ムーンウォッチ」です。
残念ながら当店では現在オメガを販売できなくなったので、当店で現在考える手巻きクロノグラフは
Sinn103.ST.TY.HD 世界限定1000本
この時計の凄い所は
● 手巻きなのになんと20気圧防水、リューズはねじ込みではないのですぐに巻き上げできる仕様で「20気圧防水」は素晴らしいです(SinnのD3システムリューズがなせる業です)
● 自動巻の103よりもパワーリザーブが長く、このムーブメントはパワーリザーブ56時間もありますので一杯に巻き上げた際には2日以上は動きますし、自動巻きローターがないので薄く仕上がります。
● 強化アクリル風防でクラシカル感を出しながら、文字盤のインデックスはアプライドインデックスなので通常の103と違い文字盤に立体感があります。
通常モデルとは違い、世界限定モデルなので生産数は限られますが現在でも新品で入手可能です。
日常使いでも気にならない防水性能、長いパワーリザーブ、視認性も良く見やすい文字盤 さすがSinnのパイロットウォッチだと思います。
でも弱点もあります。
手巻きムーブメントの宿命ですが、カレンダー(日付)ないのです。
通常の103ではデイデイト(曜日、日付)がありますが、このモデルはありません。ムーブメントが違うので仕方ないのですが、カレンダーレスという欠点をあえて利点ととらえると
「カレンダーを合わせる必要がないので、使いたいときに手巻きで巻き上げて時間だけ合わせることで単純に使いやすい」
「リューズの一段引きで、カレンダー合わせの時間帯を気にしないので簡単」(これがあるせいで変な時間帯にカレンダーを変更して時計が壊れてしまうことがない)
「クラシカルなパイロットウォッチ文字盤のデザインを損ねない」
と考えれば、趣味と実用を兼ね備えた素敵な腕時計だと思います。
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ちなみにモーリスラクロアの時計でも3針モデルであえて限定品の手巻き式を販売しました。
もちろんこの時計もカレンダーレスです。
忙しい日々に、「チリチリ」と時計をリューズで巻き上げる瞬間ぐらいは、趣味に走っても良いですよね!